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血友病

患者さんとご家族に近いわたしたちだからできること 第5回 壮年期の患者さんへのケア

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第5回 壮年期の患者さんへのケア

【監修】 産業医科大学病院血友病センター看護師/血友病ナースコーディネーター 柏原 やすみ 看護師

 ここでは40代から60代前半までを壮年期と定義します。
 この年代の血友病患者さんは、多くが仕事に慣れて生活は安定し、自ら仕事量を調節できるようになり、診療に対する姿勢も良好になると考えられます。
 一方で、併存疾患が増え始める年代であり、検査や治療に伴う出血という新たなリスクの生じる時期でもあり、視機能の低下により自己注射が困難になり始める患者さんもいます。
 薬害問題を経験した世代でもあり、お子さんへの遺伝に敏感な患者さんが多く、医療者には慎重な対応が求められます。

柏原 やすみ さん

産業医科大学病院 血友病センター 血友病ナースコーディネーター


九州地域の血友病診療拠点の1つである産業医科大学血友病センターに所属、血友病ナースコーディネータとして活動。診療科を問うことなく要請に応じて血友病患者の手術を含む診療場面に立ち会い、処置に伴う出血に対する止血手技のサポート等を介して当該診療科看護師と情報を共有化、血友病患者待機入院予定病棟看護師に対して出血に対する回避と処置を中心とした留意点等を助言するなど多様な業務に従事。血友病ナースコーディネータの魅力とは何かの問いに対し、“胎児の段階から家族にも寄り添い続け、患者の一生涯の伴走者たり得ること”と回答。

JPN-AFS-1833

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