6.用法及び用量
〈無又は低ガンマグロブリン血症〉
通常、1回人免疫グロブリンGとして200~600mg(2~ 6 mL)/kg体重を3~ 4週間隔で点滴静注又は緩徐に静注する。患者の状態によって適宜増減する。
〈慢性炎症性脱髄性多発根神経炎の筋力低下の改善〉
通常、成人には1 日に人免疫グロブリンGとして400mg(4 mL)/kg体重を5 日間連日点滴静注する。
〈慢性炎症性脱髄性多発根神経炎の運動機能低下の進行抑制(筋力低下の改善が認められた場合)〉
通常、成人には人免疫グロブリンGとして「1,000mg(10mL)/kg体重を1 日」又は「500mg(5 mL)/kg体重を2日間連日」を3 週間隔で点滴静注する。
7.用法及び用量に関連する注意
〈効能共通〉
7.1 急速に注射すると血圧降下を起こす可能性がある。特に無又は低ガンマグロブリン血症の患者には注意すること。[9.7.1、14.2.2参照]
〈無又は低ガンマグロブリン血症〉
7.2 血清IgGトラフ値を参考に、基礎疾患や感染症などの臨床症状に応じて、投与量、投与間隔を調節する必要があることを考慮すること。
〈慢性炎症性脱髄性多発根神経炎の筋力低下の改善〉
7.3 本剤投与4週後に筋力低下の改善が認められることがあるので、投与後の経過を十分に観察し、本剤投与後4週間においては本剤の追加投与は行わないこと。
14. 適用上の注意(抜粋)
14.2 薬剤投与時の注意
14.2.2 投与速度
〈効能共通〉
(1)ショック等の副作用は初日の投与開始30分以内、また投与速度を上げた際に起こる可能性があるので、これらの時間帯については特に注意すること。
[7.1、9.7.1参照]
〈無又は低ガンマグロブリン血症〉
(2)初回の投与開始から約30分は0.6mL/kg体重/時間で投与し、副作用等の異常所見が認められなければ、投与速度を7.2mL/kg体重/時間まで徐々に上げることができる。その後の投与は、耐容した速度で開始することができる。
〈慢性炎症性脱髄性多発根神経炎〉
(3)初回の投与開始から約30分は0.3mL/kg体重/時間で投与し、副作用等の異常所見が認められなければ、投与速度を4.8mL/kg体重/時間まで徐々に上げることができる。その後の投与は、耐容した速度で開始することができる。
「禁忌を含む注意事項等情報等」については、電子添文をご参照ください。