
第5回 壮年期の患者さんへのケア
【監修】 産業医科大学病院血友病センター看護師/血友病ナースコーディネーター 柏原 やすみ 看護師
ここでは40代から60代前半までを壮年期と定義します。
この年代の血友病患者さんは、多くが仕事に慣れて生活は安定し、自ら仕事量を調節できるようになり、診療に対する姿勢も良好になると考えられます。
一方で、併存疾患が増え始める年代であり、検査や治療に伴う出血という新たなリスクの生じる時期でもあり、視機能の低下により自己注射が困難になり始める患者さんもいます。
薬害問題を経験した世代でもあり、お子さんへの遺伝に敏感な患者さんが多く、医療者には慎重な対応が求められます。
