ガラダシマブ(遺伝子組換え)
アナエブリ皮下注200mgペン

アナエブリ皮下注200mgペン 臨床試験 (2001試験)

海外第Ⅱ相試験(2001試験)
(海外データ:用量設定試験)*

*一部承認外(用法及び用量)の成績が含まれますが、承認時評価資料のため紹介します。

8) 社内資料: 国際共同第Ⅱ相試験(CSL312_2001)(承認時評価資料)
9) Craig TJ et al: Lancet 2022; 399(10328): 945-955
10) Craig TJ et al: Lancet Haematol 2024; 1(1 6): e436-e447
利益相反: 本試験はCSLベーリングより資金援助を受けた。

試験概要

目的

C1-INH HAE患者を対象として、HAE長期発作の抑制におけるアナエブリの有効性、安全性、忍容性及びPKプロファイルを評価する。

対象

HAE患者44例(C1-INH HAE患者38例及びFⅫ/PLG HAE患者6例)

試験デザイン

多施設共同、無作為化、プラセボ対照、並行群間比較、国際共同第Ⅱ相試験

方法

スクリーニング期、観察期、2つの治療期(治療期1、治療期2)及び追跡期で構成された。

  • スクリーニング期
    観察期への移行に対する患者の適格性を判定した。スクリーニングは、観察期初日前28日以内に完了した。
  • 観察期
    スクリーニング後、適格患者は、観察期(4~8週間)へ移行し、基礎疾患の状態の確認及び治療期1への参加に対する適格性の評価を受けた。観察期の初日は、スクリーニング来院と同日とすることを許容した。
  • 治療期1
    治療期1への移行に適格となったC1-INH HAE患者の最初の32例を、以下の投与群のいずれかに、1:1:1:1の比で無作為化した。
    アナエブリ75mg群
     アナエブリ40mgを静脈内投与(初回用量)後、アナエブリ75mgを4週に1回の皮下投与
    アナエブリ200mg群
     アナエブリ100mgを静脈内投与(初回用量)後、アナエブリ200mgを4週に1回の皮下投与
    アナエブリ600mg群
     アナエブリ300mgを静脈内投与(初回用量)後、アナエブリ600mgを4週に1回の皮下投与
    プラセボ群
     プラセボを静脈内投与(初回用量)後、プラセボを4週に1回の皮下投与
     C1-INH HAE患者の最初の32例を盲検下で無作為化した後、さらに最大8例をアナエブリ400mgを2週に1回皮下投与する群(アナエブリ400mg群)に割り付けることとした。また、最大10例のFⅫ/PLG HAE患者を、アナエブリ300mg(初回用量)を静脈内投与後、アナエブリ600mgを4週に1回皮下投与する群に割り付けることとした。
  • 治療期2
    治療期1に移行した全患者が治療期2に移行可能とした。治療期2は44週間以上で、アナエブリの他の臨床試験が開始されるまで、又は本試験が中止されるまで延長した。
    治療期2では、全患者に非盲検下でアナエブリを投与した。患者は治療期1の治療及びHAE型(C1-INH HAE又はFⅫ/PLG HAE)に基づき、アナエブリ200mgを4週に1回投与する群又はアナエブリ600mgを4週に1回投与する群に無作為化又は割り付けた。治験実施計画書改訂第2版以降は、C1-INH HAE全患者に、アナエブリ200mgを4週に1回皮下投与した。FⅫ/PLG HAE患者には、アナエブリ600mgを4週に1回皮下投与を継続した。

C1-INH HAE:Hereditary angioedema with C1-esterase inhibitor deficiency(C1-インアクチベーターの異常を伴う遺伝性血管性浮腫), HAE:Hereditary angioedema(遺伝性血管性浮腫), FⅫ/PLG HAE: Hereditary angioedema with normal C1-esterase inhibitor, factor Ⅻ or plasminogen gene mutation( C1-インアクチベーターが正常で第Ⅻ因子又はプラスミノーゲン遺伝子変異を有する遺伝性血管性浮腫)

■ 試験デザイン

Q2W:2週に1回投与、Q4W:4週に1回投与
a スクリーニング後、適格患者は、観察期(4~8週間)へ移行し、基礎疾患の状態の確認及び治療期1への移行のための適格性の評価を受けた。
b 治療期1は、約13週間であった。患者は、観察期9週目(Day 57)の電話連絡後、14日以内に治療期1へ移行した。
c 治療期1へ移行した全患者が治療期2へ移行できることとした。治療期2は44週間以上で、患者が移行可能なアナエブリの他の臨床試験が開始されるまで、又は現在の試験が中止されるまで延長された。
d 患者の治療期終了来院から約14週間後に追跡期来院を実施した。
e 本試験期間中にHAE発作が発現した場合、患者は、過去に実際に使用し有効であった薬剤を使用することができた。治験責任医師は、試験に参加している患者が確実に自身のHAE発作を管理できるようにしなければならなかった。
f C1-INH HAE患者では、最初の32例がプラセボ又はアナエブリ75mg、200mg若しくは600mgの4週に1回投与に無作為化された後に、最大8例をアナエブリ400mgの2週に1回投与に割り付けることとした。
g 患者に盲検下で治験薬を投与した。これらの患者には、治療期1で治験薬の初回用量を静脈内投与し、その後治験薬を4週に1回皮下投与した。
h 患者に非盲検でアナエブリを投与した。
i 患者に非盲検でアナエブリを投与した。これらの患者には、治療期1で治験薬の初回用量を静脈内投与し、その後治験薬を4週に1回皮下投与した。
j アナエブリ600mgを投与されているすべてのC1-INH HAE患者の用量は、治験実施計画書改訂第2版において、次回の規定試験来院時からアナエブリ200mgの4週に1回皮下投与に減量した。

6. 用法及び用量
通常、成人及び12歳以上の小児には、ガラダシマブ(遺伝子組換え)として初回に400mgを皮下投与し、以降は200mgを月1回皮下投与する。

評価項目

主要評価項目治療期1のC1-INH HAE患者におけるプラセボ投与時と比較したアナエブリ投与(200mg又は600mgを4週に1回投与)時の月間HAE発作回数(検証的解析項目)
副次評価項目・治療期1におけるC1-INH HAE患者のレスポンダーの例数及び割合
・治療期1における無発作のC1-INH HAE患者の例数及び割合
・治療期1におけるC1-INH HAE患者の軽度、中等度又は重度のHAE発作回数、月間HAE発作回数並びに割合
・治療期1におけるC1-INH HAE患者の要時治療(急性期治療)を要した軽度、中等度又は重度のHAE発作回数、月間HAE発作回数並びに割合
・ 治療期1におけるC1-INH HAE患者の規定された時点での血漿中ガラダシマブ濃度
探索的評価項目・FⅫ/PLG HAE患者における月間HAE発作回数
・FⅫ/PLG HAE患者におけるレスポンダーの例数

解析計画

有効性主要解析は、アナエブリ又はプラセボを盲検下で4週に1回皮下投与(初回用量を静脈内投与後)されたC1-INH HAE患者のみを対象とした。有効性評価項目はITT Analysis Setを用いて要約した。
月間HAE発作回数の記述統計量を、中央値(主要)及び平均値(副次)並びに対応する95%信頼区間を盲検下での投与群別(プラセボ群、アナエブリ75mg群、アナエブリ200mg群又はアナエブリ600mg群)に示した。
有効性の主要評価項目において、アナエブリ200mg群又はアナエブリ600mg群とプラセボ群の差を検定するため、両側Mann-Whitney検定を用いて対比較を実施した。
PK/PD血漿中ガラダシマブのPKパラメータは、PK Analysis Setを対象にノンコンパートメント解析を用いて算出した。すべてのPKパラメータの値を患者別に一覧にし、記述統計量を来院時点別及び投与群別に示した。
PDバイオマーカーは、PD Analysis Setを用いて来院時点別に要約した。PDバイオマーカーデータについて、患者別の一覧表を作成した。
安全性安全性データはSafety Analysis Setを用いて要約した。
治験薬の静脈内投与開始後、かつ、皮下投与開始前に発現した有害事象は、治験薬の皮下投与開始後に発現した有害事象とは別に解析した。TEAEのみを解析に含めたが、すべての有害事象を一覧に示した。要約には、TEAEが発現した患者数及び割合、TEAEの件数、並びに1回投与あたり及び1人年あたりのTEAEの発現件数(該当する場合)を含めた。

ITT:Intention-to-treat, PK:Pharmacokinetics(薬物動態), PD:Pharmacodynamic(薬力学) 

患者背景(C1-INH HAE患者):治療期1(ITT Analysis Set)

プラセボ群
(n=8)
アナエブリ75mg
Q4W群
(n=9)
アナエブリ200mg
Q4W群
(n=8)
アナエブリ600mg
Q4W群
(n=7)
盲検群全体
(n=32)
アナエブリ400mg
Q2W群
(n=6)
年齢、歳平均値[SD]41.0[12.60]48.1[7.62]39.5[10.65]30.4[15.47]40.3[12.76]37.2[18.02]
最小値,最大値20, 5539, 6126, 5421, 6520, 6521, 64
中央値39.546.038.524.039.530.5
性別、n(%)男性4(50.0%)2(22.2%)6(75.0%)2(28.6%)14(43.8%)3(50.0%)
女性4(50.0%)7(77.8%)2(25.0%)5(71.4%)18(56.3%)3(50.0%)
人種、n(%)アジア人0002(28.6%)2(6.3%)1(16.7%)
黒人又は
アフリカ系米国人
000001(16.7%)
白人7(87.5%)9(100.0%)8(100.0%)5(71.4%)29(90.6%)4(66.7%)
混血1(12.5%)0001(3.1%)0
BMI( kg/m2平均値[SD]28.9[4.13]29.2[9.57]30.5[6.55]25.9[3.97]28.7[6.56]30.3[9.84]
HAE type、
n(%)
C1-INH HAE typeⅠ7(87.5%)9(100.0%)7(87.5%)7(100.0%)30(93.8%)6(100.0%)
C1-INH HAE typeⅡ1(12.5%)01(12.5%)02(6.3%)0
観察期の
HAE発作回数、
回/月
平均値[SD]5.1[2.4]6.1[1.8]5.7[3.7]3.5[1.5]5.2[2.6]3.3[1.4]
Q2W:2週に1回投与、Q4W:4週に1回投与

患者背景(C1-INH HAE患者):治療期2(ITT Analysis Set)

アナエブリ
200mg Q4W群
(n=36
アナエブリ
600mg Q4W群
(n=18)
全体
(n=38)
年齢、歳平均値[SD]40.2[13.44]39.1[14.94]39.8[13.48]
最小値,最大値20, 6521, 6520, 65
中央値39.038.539.0
性別、n(%)男性17(47.2%)6(33.3%)17(44.7%)
女性19(52.8%)12(66.7%)21(55.3%)
人種、n(%)アジア人3(8.3%)2(11.1%)3(7.9%)
黒人又は
アフリカ系米国人
01(5.6%)1(2.6%)
白人32(88.9%)14(77.8%)33(86.8%)
混血1(2.8%)1(5.6%)1(2.6%)
BMI( kg/m2平均値[SD]28.3[6.32]30.1[8.41]29.0[7.03]

※アナエブリ@200mg Q4W群には、600mgから用量を減量された16例の患者も含めた。
Q4W:4週に1回投与, BMI:Body mass index(体格指数), SD:Standard deviation(標準偏差)     

6. 用法及び用量
通常、成人及び12歳以上の小児には、ガラダシマブ(遺伝子組換え)として初回に400mgを皮下投与し、以降は200mgを月1回皮下投与する。

有効性

【治療期1

■主要評価項目

❶ 月間HAE発作回数(検証的解析結果)

C1-INH HAE患者における月間HAE発作回数の平均値はプラセボ群で4.24回/月、アナエブリ200mg Q4W群で0.05回/月であり、プラセボ群と比較して有意に低かった(検証的解析結果、p<0.001、両側Mann-Whitney検定)。中央値は、プラセボ群で4.61回/月、アナエブリ200mg Q4W群で0.00回/月であった。

治療期1:月間HAE発作回数[検証的解析結果](ITT Analysis Set)主要評価項目

プラセボ群
(n=8)
アナエブリ200mg
Q4W群
(n=8)
月間HAE発作回数
 平均値[SD]4.24(1.801)0.05(0.127)
 中央値4.610.00
 最小値、最大値1.40, 7.160.00, 0.36
 第1四分位数、第3四分位数3.13, 4.950.00, 0.00
 95%信頼区間(2.74, 5.75)(-0.06, 0.15)
 p値(vs.プラセボ群)
 両側Mann-Whitney検定
<0.001
アナエブリ75mg Q4W群、600mg Q4W群、400mg Q2W群の結果は、承認外の用法及び用量のため掲載しなかった。
Q2W:2週に1回投与、Q4W:4週に1回投与

■副次評価項目

❶ レスポンダーの例数

C1-INH HAE患者におけるレスポンダーは、プラセボ群は8例中0例、アナエブリ200mg Q4W群は8例中8例であった。

※ 観察期の月間HAE発作回数に対して各患者の治療期1の月間HAE発作回数が50%以上減少した患者と定義
アナエブリ75mg Q4W群、600mg Q4W群、400mg Q2W群の結果は、承認外の用法及び用量のため掲載しなかった。
Q2W:2週に1回投与、Q4W:4週に1回投与

❷ 軽度、中等度又は重度のHAE発作回数

C1-INH HAE患者における重症度別のHAE発作回数は、プラセボ群で軽度が32回、中等度が43回、重度が20回であり、アナエブリ200mg Q4W群では中等度が1回、軽度と重度が0回であった。

治療期1:重症度別にみたHAE発作回数(ITT Analysis Set)副次評価項目

プラセボ群
(n=8)
アナエブリ200mg
Q4W群
(n=8)
HAE発作回数の合計(回)951
 重症度別にみたHAE発作回数(回)
  軽度320
  中等度431
  重度200
アナエブリ75mg Q4W群、600mg Q4W群、400mg Q2W群の結果は、承認外の用法及び用量のため掲載しなかった。
Q2W:2週に1回投与、Q4W:4週に1回投与

❸ 要時治療(急性期治療)を要した月間HAE発作回数

C1-INH HAE患者における要時治療(急性期治療)を要した月間HAE発作回数の平均値(SD)は、プラセボ群で11.1(4.85)回/人、アナエブリ200mgQ4W群で0.1(0.35)回/人であった。

アナエブリ75mg Q4W群、600mg Q4W群、400mg Q2W群の結果は、承認外の用法及び用量のため掲載しなかった。
Q2W:2週に1回投与、Q4W:4週に1回投与

■探索的評価項目

❶ FⅫ/PLG HAE患者における月間HAE発作回数

FⅫ/PLG HAE患者6例における月間HAE発作回数の平均値(SD)は、アナエブリ600mg Q4W群で2.60(2.50)回/月であった。
中央値は、2.46回/月であった。

Q4W:4週に1回投与

❷ FⅫ/PLG HAE患者におけるレスポンダー※1の例数

FⅫ/PLG HAE患者6例のうち、FⅫ HAE患者2例がレスポンダーであった。
残り4例の患者(FⅫ HAE患者1例、PLG HAE患者3例)は、治療期1で効果が認められなかったため、治療期2に移行しなかった。

※1 観察期の月間HAE発作回数に対して各患者の治療期1の月間HAE発作回数が50%以上減少した患者と定義

【FⅫ/PLG HAEの各患者における月間HAE発作回数及び発作減少率の試験別一覧11)

海外第Ⅱ相試験(2001試験)及び国際共同第Ⅲb相長期投与試験:VANGUARD試験(3002試験)

遺伝子変異観察期の
月間HAE
発作回数
(回/月)
海外第Ⅱ相試験(2001試験)国際共同第Ⅲb相長期投与試験:
VANGUARD試験(3002試験)
アナエブリ600mg Q4W(初回に300mgを静脈内投与)アナエブリ200mg月1回
治療期1治療期2治療期
月間HAE
発作回数
(回/月)
観察期に対する
月間HAE発作
減少率
月間HAE
発作回数
(回/月)
観察期に対する
月間HAE発作
減少率(回/月)
月間HAE
発作回数
(回/月)
観察期に対する
月間HAE発作
減少率
FⅫ HAE3.240.3689%0.05※298%0※3100%
FⅫ HAE3.20100%0.17※495%0※5100%
FⅫ HAE4.353.5119%
PLG HAE2.286.8-198%
PLG HAE1.453.17-119%
PLG HAE3.21.7545%
-:治療期2には移行しなかった。※2 治療期間:20.3ヵ月、※3 治療期間:18.1ヵ月、※4 治療期間:17.5ヵ月、※5 治療期間:18.2ヵ月

6. 用法及び用量
通常、成人及び12歳以上の小児には、ガラダシマブ(遺伝子組換え)として初回に400mgを皮下投与し、以降は200mgを月1回皮下投与する。

安全性

■治療期1

❶ C1-INH HAE患者

有害事象はアナエブリ75mg Q4W群で9例中7例(77.8%)、アナエブリ200mg Q4W群で8例中7例(87.5%)、アナエブリ600mg Q4W群で7例中7例(100%)、アナエブリ400mg Q2W群で6例中4例(66.7%)、プラセボ群で8例中7例(87.5%)に認められた。副作用は、アナエブリ75mg Q4W群で9例中2例(22.2%)、アナエブリ200mg Q4W群で8例中1例(12.5%)、アナエブリ600mg Q4W群で7例中5例(71.4%)、アナエブリ400mg Q2W群で6例中3例(50.0%)、プラセボ群で8例中3例(37.5%)に認められた。
有害事象の内訳は、アナエブリ75mg Q4W群で上気道感染が2例(22.2%)、注射部位反応、蕁麻疹が各1例(11.1%)、アナエブリ200mg Q4W群で上気道感染が3例(37.5%)、上咽頭炎が2例(25.0%)、注射部位紅斑、注射部位そう痒感、発熱、発疹、頭痛、口腔咽頭痛が各1例(12.5%)、アナエブリ600mg Q4W群で注射部位疼痛が3例(42.9%)、胸部不快感、発疹、頭痛が各2例(28.6%)、アナエブリ400mg Q2W群で頭痛が2例(33.3%)、注射部位疼痛、注射部位反応、注射部位蕁麻疹が各1例(16.7%)、プラセボ群で注射部位紅斑、上気道感染が各2例(25.0%)、注射部位そう痒感、頭痛が各1例(12.5%)であった。
重篤な有害事象、試験中止に至った有害事象、死亡例は各群で認められなかった。

有害事象の概要(Safety Analysis Set)

プラセボ群
(n=8)
アナエブリ75mg
Q4W群
(n=9)
アナエブリ200mg
Q4W群
(n=8)
アナエブリ600mg
Q4W群
(n=7)
アナエブリ400mg
Q2W群
(n=6)
有害事象7(87.5%)7(77.8%)7(87.5%)7(100%)4(66.7%)
副作用3(37.5%)2(22.2%)1(12.5%)5(71.4%)3(50.0%)
重篤な有害事象00000
試験中止に至った有害事象00000
死亡00000
                                              例数(%) MedDRA version 24.1

副作用(Safety Analysis Set)

プラセボ群
(n=8)
アナエブリ75mg
Q4W群
(n=9)
アナエブリ200mg
Q4W群
(n=8)
アナエブリ600mg
Q4W群
(n=7)
アナエブリ400mg
Q2W群
(n=6)
副作用3(37.5%)2(22.2%)1(12.5%)5(71.4%)3(50.0%)
一般・全身障害および
投与部位の状態
2(25.0%)1(11.1%)1(12.5%)4(57.1%)2(33.3%)
 注射部位紅斑2(25.0%)01(12.5%)1(14.3%)0
 注射部位疼痛0003(42.9%)1(16.7%)
 注射部位そう痒感1(12.5%)01(12.5%)00
 注射部位反応01(11.1%)001(16.7%)
 注射部位腫脹0001(14.3%)0
 注射部位蕁麻疹00001(16.7%)
胃腸障害1(12.5%)0000
 悪心1(12.5%)0000
皮膚および皮下組織障害01(11.1%)01(14.3%)0
 発疹0001(14.3%)0
 蕁麻疹01(11.1%)000
 神経系障害1(12.5%)0001(16.7%)
 頭痛1(12.5%)0001(16.7%)
筋骨格系および結合組織障害1(12.5%)0000
 筋肉痛1(12.5%)0000
                                              例数(%) MedDRA version 24.1

❷ FⅫ/PLG HAE患者

(1) FⅫ HAE患者(アナエブリ600mg Q4W投与)
有害事象は3例中2例(66.7%)、副作用は3例中1例(33.3%)に認められた。
有害事象は遺伝性血管浮腫、副鼻腔炎、注射部位反応、悪心が各1例(33.3%)、副作用は注射部位反応が1例(33.3%)であった。
重篤な有害事象は遺伝性血管浮腫が1例(HAE発作による入院)に認められた。試験中止に至った有害事象、死亡例は認められなかった。

(2) PLG HAE患者(アナエブリ600mg Q4W投与)
有害事象は3例中2例(66.7%)に認められ、副作用は認められなかった。
有害事象の内訳は、膀胱炎、血尿、蛋白尿、上咽頭炎が各1例(33.3%)であった。
重篤な有害事象、試験中止に至った有害事象、死亡例は認められなかった。

Q2W:2週に1回投与、Q4W:4週に1回投与

■治療期2

❶ C1-INH HAE患者

有害事象はアナエブリ200mg Q4W群で36例中30例(83.3%)、アナエブリ400mg Q4W群で3例中2例(66.7%)、アナエブリ600mgQ4W群で18例中17例(94.4%)に認められた。副作用はアナエブリ200mg Q4W群で36例中5例(13.9%)、アナエブリ®600mg Q4W群で18例中4例(22.2%)に認められたが、アナエブリ400mg Q4W群では認められなかった。
主な有害事象(発現率10%以上)はアナエブリ200mg Q4W群で頭痛が6例(16.7%)、腹痛が5例(13.9%)、上気道感染が4例(11.1%)、アナエブリ400mg Q4W群で肺炎、外陰腟真菌感染、腹痛が各1例(33.3%)、アナエブリ600mg Q4W群で四肢痛、頭痛が各4例(22.2%)、注射部位紅斑、上咽頭炎、咳嗽が各3例(16.7%)、副鼻腔炎、歯痛、悪心、胃炎、背部痛、疲労、不安が各2例(11.1%)であった。
重篤な有害事象はアナエブリ200mg Q4W群で1例(憩室穿孔)、アナエブリ600mg Q4W群で1例(喘息)に認められた。アナエブリ400mg Q4W群では認められなかった。
試験中止に至った有害事象、死亡例は各群で認められなかった。

有害事象の概要(Safety Analysis Set)

アナエブリ200mg
Q4W群(n=36
アナエブリ400mg
Q4W群(n=3)
アナエブリ600mg
Q4W群(n=18)
有害事象30(83.3%)2(66.7%)17(94.4%)
副作用(13.9%)04(22.2%)
重篤な有害事象1(2.8%)01(5.6%)
試験中止に至った有害事象000
死亡000
                               例数(%) MedDRA version 24.1

副作用(Safety Analysis Set)

アナエブリ200mg
Q4W群(n=36
アナエブリ400mg
Q4W群(n=3)
アナエブリ600mg
Q4W群(n=18)
副作用5(13.9%)04(22.2%)
一般・全身障害および
投与部位の状態
2(5.6%)03(16.7%)
 注射部位紅斑1(2.8%)03(16.7%)
 注射部位疼痛001(5.6%)
 注射部位内出血1(2.8%)00
胃腸障害1(2.8%)00
 腹痛1(2.8%)00
 悪心000
障害、中毒および処置合併症1(2.8%)01(5.6%)
 挫傷1(2.8%)01(5.6%)
神経系障害2(5.6%)02(11.1%)
 頭痛2(5.6%)02(11.1%)
 浮動性めまい001(5.6%)
筋骨格系および結合組織障害001(5.6%)
 四肢痛001(5.6%)
眼障害001(5.6%)
 光視症001(5.6%)
                               例数(%) MedDRA version 24.1

※アナエブリ200mg Q4W群には、600mgから用量を減量された16例及び400mgに増量した3例の患者も含めた。

❷ FⅫ/PLG HAE患者

(1) FⅫ HAE患者(アナエブリ600mg Q4W投与)
有害事象は2例中2例(100%)に認められ、副作用は認められなかった。
有害事象の内訳は、帯状疱疹、尿路感染、湿疹、排尿困難、浮動性めまい、頭痛、倦怠感、発熱、筋肉痛、消化不良、尿路感染、COVID-19、インフルエンザが各1例(50%)であった。
重篤な有害事象、試験中止に至った有害事象、死亡例は認められなかった。

(2) PLG HAE患者(アナエブリ600mg Q4W投与)
PLG HAE患者はいずれも治療期2に移行しなかった。

Q4W:4週に1回投与

6. 用法及び用量
通常、成人及び12歳以上の小児には、ガラダシマブ(遺伝子組換え)として初回に400mgを皮下投与し、以降は200mgを月1回皮下投与する。

JPN-AND-0059

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